夫婦

夫の「同じくらい稼げるの?」に反応するのは不毛でしかなかった話

どうも、よつばくま(@yotsubakuma)です。

夫婦間で、「これはあかん」というNGセリフって、いろいろありますよね。年始に話題になった雑誌VERYの特集に書かれていた言葉、「家のことちゃんとできるなら働いてもいいよ」もそうした地雷セリフのひとつでしょう。

今回は、こうした夫からのNGセリフにまともに対応することって、消耗と不毛でしかないんだよなーというお話です。

「じゃあ、オレと同じくらい稼げるの?」

妻が家事や育児への協力・分担を求めたとき、夫の口から出る「オレと同じくらい稼げるの?」。言われたこと、ありますか? わたしはあります。(怒)

夫は「オレが養ってるんだから」とは言いません。「誰のおかげで食えていると思っているんだ」とも言ったことはありません。

ただ、わたしが今の仕事を始めてから家事育児について協力を求めたときに、「でもオレは仕事あるし」と返され、「だって、じゃあオレと同じくらい稼げるの?」と言われたときには、「養ってるんだから」と言われたのと変わらない感情になりました。

結局、収入がある方が大変、上、偉いと思ってるのね、と。

しおらしく「そうだよね」なんて思うと思いました?

夫の収入マウンティング(としか思えない)セリフ。彼は、「オレと同じくらい稼げるの?」と言われたわたしがどう思うことを想定していたんだろうと、いまだに疑問に思っています。

「そうだよね、無理だよね。ごめん、家事育児はわたしがもっとがんばるね」

とでも思うと思っていたんでしょうか。

思うわけない……!!!

いや、思う女性もいると思います。特に雇用されて働いている場合、お給料は本人の努力だけでどうにかなるものではないですもんね。実際に、母も「だってお母さんはどうがんばっても生活できる収入は得られないもんね」と言っていました。(母はパート勤務)

が。あなたの妻は自営です。フリーです。自分次第の世界で仕事をしているんですよ。

わたしが夫から収入云々を言われたとき、思ったのは「え、じゃあ同等以上に稼いでやるわ」でした。

……かわいげがないのがわたし仕様です。(苦笑)しおらしくなんか、なれない。(なる必要もないなと思ってますが)

あ、なお、収入額は明かしていません。隠すわけではないので訊かれたら答えますが、訊かれない状態でわざわざ言いはしません。

収入マウンティングをするパートナーは結局何かで優位に立ちたがる

以前、「オレと同じくらい稼げるの?」と言った夫。わたしの収入は知らないわけですが、仕事量や時間を見ている限り、「パートレベル」とは思えなくなったのでしょう。

そこで、

「いや、すごいね。見直したわ」

……とは、なりません。

その後、夫が言い始めたのは、「オレは1日どれだけ仕事に拘束されていると思ってるの?」でした

いや、ね。知らんがな、でしたよね。

その仕事を選んだのは夫自身。わたしが今の仕事を選んだのはわたし自身。

それぞれ自分の意思でおのおのの仕事を選んでいるわけで、拘束時間の長さで「だからオレの方がしんどい」マウンティングをしようとされましても……と思いました。

「あー、この人は、結局『オレの方がしんどい』と言い続けたい、思われ続けたいんだなあ」というのが、わたしの結論でした。

たとえ、わたしが「ほら、同じくらい稼いだよ!」とおおっぴらに伝えても、結果は変わらないでしょう。いや、悪化するんじゃないかと思います。

こうした男性のプライド問題って、こちらが思っているよりも繊細なのではないかなと。妻側も夫のメンタルをへし折りたいわけではないですからね……。

夫婦間で「自分の方がしんどい」論議は不毛でしかない

今回は夫の「オレの方がしんどい」話でしたが、これは別に夫に限ったことではないんですよね。妻だって、「家事育児には休みがない!だからわたしの方がしんどい!」「仕事の方が楽なんだから」と思いがちですから。

仕事も家事も育児もやっている身からすれば、どちらにもそれなりのしんどさがあるよねと思っています。大変さの種類が違うので、簡単に比較なんてできないんですよ。仕事にも育児にもやりがいや楽しさだってあるわけですしね。

仕事も家事もなんですが、「自分ひとりをまかなえればよし」と「家族を守るためにしなければ」とでは全然しんどさと責任が変わってくると思っています。

わたしには大黒柱経験はありませんが、いざ夫が専業主夫になると考えたら、今とは別の責任感やプレッシャー、ストレスが生まれるだろうなとは想像に難くないので……。

同じく、家事もひとりぐらしと家族がいるシュフとでは全然質が変わります。よくひとりぐらしをしている人が「家事なんか楽勝じゃん」と言っているのを目にしますが、「いや、それはひとりだから」なんですよ。家事をやるタイミングもやるレベルも、「今日はやらない」も、ひとりなら自由ですからね……。

互いに大変で、大変そうだから自発的にサポートする。そこに「あなたの方が楽でしょう?」「わたしの方が大変なんだから」は関係ないし、むしろ大変レベルを持ち込むことは不毛でしかないと思っています。

noteにもこんなことを書いています。

「つらい」も「しんどい」も、あくまでも主観であって、「あなたよりしんどいから助けてよ」と言いたいわけじゃないんだよ……。