働くこと

仕事=辛いものっていう原体験を、子どもに積ませちゃいけないな

どうも、よつばくま(@yotsubakuma)です。

仕事の参考も兼ねて、育児書関係を読んでいます。

そこで、「うわー、そういうことだったんだよー」と、納得したことがありました。今回はそんなお話。

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子どもにとって、原体験って大事!

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「これはこういうもの」っていうイメージは、原体験から生まれるという話です。

たとえば、数字に関して、算数から入って、それを苦手に感じてしまうと、「数字=難しい=イヤなもの」ってインプットされてしまうんですよね。

…私がモロにそんなタイプで、今も「数字」=拒否反応!みたいな人間なんですが^^;

だから、子どもには、まずは遊びの中で数字に触れて、「数字=楽しいもの」っていう原体験を積ませてあげましょう…ってわけです。

一旦ポジティブイメージが付いていると、そこからは自分で知的好奇心を満たそうと積極的に学ぼうとするし、知識も吸収しようとしますよね。

好きこそものの上手なれ、って、本当その通りだと思います。

私は音楽や歴史、国語の授業が大好きでした。

それは、単純に得意科目であったということもあるのでしょうが、この原体験も大きかったんじゃないかと思います。

私にとってのそれぞれの原体験は、

音楽
歌やピアノが好きで、ピアノを習っていた。母親がクラシックを好きで、一緒になって聴いていた。

歴史
父親が考古学関連の仕事をしていることもあり、幼少時より歴史博物館に行って、父の説明をふんふん聞いていた。

大河ドラマを見る習慣のある家庭で、小2から父の説明を挟みながら楽しんで見ていたため、歴史=暗記科目という刷り込みがなかった

国語
母親が絵本・児童書の読み聞かせを行ってくれていた。
その後は私自身の個性でしょうが、自分で物語を書く、本を読みあさるという方向に向いていった。

…という感じ。

特に、この歴史に関しては「絶対原体験だ」と思っています。

1度「暗記科目である」と認識されてしまうと、よほど暗記系が好きでない限り、好きにはなれないんじゃないかなあ。

私の夫は学校教育における歴史授業に拒否反応を示したクチの人間です。

大人になっても「歴史オンチ」な人間でしたが、ここ数年ドラマで歴史ものを立て続けに見たことをきっかけにして、「あれ、歴史面白いんじゃん」と認識をあらためたようですが。

暗記するべし!というマイナス原体験は、歴史好きの人間からすると、「もったいないよなー」と思います…。

仕事に対する気持ちも原体験になる

で、何もこの原体験って、勉強面だけじゃないと思うんですよね。

私がすごーく思っているのが、仕事に対する認識面です。

私の父は、歴史が好きで、考古学の仕事に就きたくて、実際就けた人間です。

端から見ると、「好きなものを仕事に出来た」恵まれた人間です。(好きなものを仕事に出来る人は少ないって言われて育ち、「そういうものなんだ」と思っていました)

なのに、父は「仕事辛い」人間でした。

幼い頃から、私は父が「仕事楽しい!」って感じていた場面を見たことがありません

いつも、「しんどい」、「辞めたい」、「大変」と、ネガティブイメージが根付くような言動をしている父ばかりを見てきました。

今でも「60歳定年で絶対辞める!」と息巻いておりますよ……。

もちろん、いくら好きなジャンルの仕事に就けていると言っても、そこでしている仕事がすべてやりたいことであるわけではないことはわかっています。

組織に属しているのですから、そこでやる仕事は年を経るにつれて、管理職じみたものになっていって、当初の「やりたい仕事」でなくなっていったんであろうことも想像出来ます。

でも、「仕事って大変なんだよ」、「子どもはええなあ」など、ネガティブワードばかりを浴びるように聞き、また疲れ切った姿ばかりを見てきた私は、「ああ、好きなものを仕事にしてもこんなに辛いことばかりなんだ…」と、無意識下に刷り込まれてしまっていたのではないかと思います。

「仕事」=「辛いけど食い扶持を稼ぐために仕方なくしなきゃいけないこと」と感じていたことを、否定できません。

だからこそ、「いや、バリバリ働きたいわけじゃないんです」って思うようになったのかもしれないなあと思います。

大人って楽しいんだぜ!って思える原体験を子どもには積ませたい

みんな、絶対いつかは大人になるんです。

なのに、大人=大変らしいというイメージを植え付けてしまうことは、子どもにとって残酷ではないかな

仕事に関しても、「大変なこともあるけど、でもこんなやりがいだってあるんだぜ! 楽しいことだってあるんだぜ!」っていうポジティブイメージを原体験として積ませてあげた方が、子どもにとってプラスではないでしょうか。

そして、それを100%嘘、キレイゴトで伝えるのではなく、本音で、子どもに「いや、大変なこともあるけど、仕事って楽しさもあるんだって」と言えるような大人になるべく、親も精進すれば、きっともっと親が「大人を楽しめる」と思うんですよね。

「大人になるって、仕事をするって、何か楽しいらしいよ」と子どもに思わせられれば、その子はその子なりのより良い成長を遂げるのではないかなあ。

そう思います。

Have a nice day!